

「完璧」よりも「挑戦」。
自分らしさを
受け入れてくれる仲間と、
世界に一台の機械を創り上げていく。
インタビュー | 製紙機械 | 機械設計
製紙機械設計部 小玉 直弥
2019年入社 工学部機械工学科卒
大学進学で上京。就職活動をきっかけに静岡へUターンし、2019年に小林製作所へ入社。製紙機械設計部にて、オーダーメイドの機械設計業務に従事する。大学時代はマジック部に所属。仲間と一つの目標を突き詰める探究心は、現在の仕事にも活かされている。
INTERVIEW・01
面接終了5分後に内定の電話。
フランクな社風と、
自分への期待が入社の決め手に。
正直、大学に入る時点では、自分が何をやりたいのかはっきりとは見えていませんでした。機械工学を専攻したのも、「就職率が良かったから」という、単純な理由。性格的に営業には苦手意識があったので、「理系の大学に入って、将来は機械系に進もう」くらいに、漠然と考えていました。
就職活動では、地元である静岡に戻ることに。満員電車が苦手だったことと、長男ということもあり、「帰ってきてほしい」という両親の気持ちに応えたいと思ったのがきっかけです。そんな時、合同説明会でたまたま出会ったのが、小林製作所でした。他社のブースが面接のように緊張感のある雰囲気だったのに対し、小林製作所の社員の方々はとても自然体で、私自身もありのままの自分で話すことができました。こちらの質問に対しても誠実に応えてくださり、とても印象が良かったです。
選考が進む中、最終面接の5分後にかかってきた電話には、本当に驚きました。「何か忘れ物をしたかな?」と思ったくらいです(笑)。しかし、それほど期待していただいているのだと実感でき、嬉しかったのを覚えています。他の会社では、設計職を希望しても現場仕事や営業職を勧められることが多かったのですが、小林製作所は「あなたには設計をやってもらいたい」と、私の想いを真正面から受け止めてくださったのも決め手となりました。

INTERVIEW・02
ミスを恐れるより、
起きた後の対応が重要。
MVP受賞が教えてくれた、
「完璧じゃない」自分の強み。
入社以来ずっと、製紙機械設計部で機械設計を担当しています。設計というとデスクワークのイメージが強いかもしれませんが、実際は社内と現場が半々くらい。当社の製品はすべてオーダーメイドなので、設計意図を組立担当に伝えたり、お客様に説明したりと、コミュニケーションが欠かせません。お客様から「ありがとう」と直接声をかけていただくことも多く、人と関わりながら進めていく設計の仕事にやりがいを感じています。
一方で、入社当初の私は「ミスをしてはいけない」という完璧主義なところがあり、ミスをするたびに必要以上に落ち込んでいました。そんな考えを変えるきっかけになったのが、社内の表彰制度「やってみよう10か条MVP」です。10の行動指針をもとに、最も印象に残った人を社内で投票するという企画なのですが、私はその中で最優秀賞に選ばれたのです。投票理由の多くが、「報連相が丁寧」「問題が起きた時の対応がいい」「最適解を一緒に探してくれる」といった、仕事の進め方に対するものでした。自分では未熟さや失敗の証だと思っていた行動を、周りの仲間が強みとして認めてくれた経験は、私にとって大きな転機となりました。今では「ミスを完全に防ぐことはできない。だからこそ、問題が起きた時にどう対応するかが重要だ」と考えられるようになり、「完璧じゃない自分」とも自信を持って向き合えています。

ある一日のスケジュール
- 8:00
- 出社、メールチェック、部内図面検討会
- 9:00
- 各種設計の計算、選定、検討やお客様との打合わせ
- 11:00
- 組立現場にて進捗確認、問い合わせ対応
- 12:00
- 昼食
- 13:00
- 機械の組立図や機械部品の分解図の作図
- 16:00
- 作図した図面の最終確認
- 17:00
- 退社
INTERVIEW・03
「良い設計者」とは
周りを巻き込める人。
縁の下の力持ちとして、
チームを支えたい。
最近は、新人教育も任されています。教える立場になって、新人に聞かれて初めて、自分が理解していなかったことに気付かされることも多く、新人と一緒に自分自身も成長している感覚です。私も先輩方に本当に親切にしてもらったので、その経験を今度は後輩につないでいきたいですね。
「良い技術者」とは、一人で仕事を進めるのではなく、社内の人、お客様、メーカーさんといった周りの人を巻き込み、周りと協力しながら進められる人だと、この会社に入って学びました。私自身はリーダータイプではありませんが、「どうすれば効率的に進むか」「誰に相談すれば問題解決が早いか」を常に考え、周りをサポートする「縁の下の力持ち」のような存在になれたらと考えています。
そのためにも、困った時やミスをしてしまった時、助け合える関係を築いていきたいですし、私自身も、周りから頼られるように頑張っていきたいです。


MEMBER’S VOICE
東京から地元・静岡へUターン就職を決めた時の想いは?
自分らしく働ける地元での暮らしに大満足です。
正直なところ、「地元で働きたい」という強い意志が最初からあったわけではありません。就職活動を始めた当初は、関東か中部地方で、と広く考えていました。ですが働く自分を想像した時に、「満員電車に毎日乗るのは嫌だな」と思ったんですよね(笑)。ちょうど両親も戻ってきてほしいと思っていたようで、私自身、東京に残ることにも強いこだわりはなかったため、「じゃあ、静岡で探してみよう」と思いました。結果的に、自分らしくいられる会社と出会うことができ、Uターンして良かったと感じています。
結婚を機に、家庭と仕事の両立が今後のテーマです。より効率的に仕事を進め、プライベートの時間も大切にできる働き方を模索していきたいと考えています。